子犬の留守番は初日からできる? 月齢ごとの時間と練習の始め方
迎えたばかりの子犬の留守番は、月齢で時間の目安が変わります。生後10週までは1時間ほど。迎える日の工夫、家にいるうちからの練習、出かける前の準備、不安のサインを獣医師の目線でまとめました。
この記事のポイント
- 迎えてすぐの数日は、できれば長い留守番を避ける。迎える日を連休の前にすると楽。
- 時間の目安は月齢しだい。生後10週までは1時間ほど、10〜12週で2時間ほど。
- 練習は家にいるときから。数分はなれて、静かに戻る。少しずつ長くする。
- 出かける前はトイレと少しの遊び。サークルの中に寝床・トイレ・水。
- 長くなる日は、昼にだれかがトイレとごはんに来られるように。
- キャリーにも最初のうちから慣らす。中でおやつや昼寝をすると、お出かけや避難が楽に。
この記事は一般的な情報です。犬の体の状態は、年齢や犬種、持病などによって一頭ずつ違います。気になる症状があるときは、かかりつけの動物病院に相談してください。

週末に子犬を迎えるんですが、月曜からは仕事なんです。初日からお留守番って、かわいそうですか?

共働きのおうちだと、いちばん多いご相談のひとつですね。最初の数日をどう組むかで、ずいぶん楽になりますよ。
迎えたばかりの子犬に、いきなり長い留守番はおすすめしません。
時間の目安は月齢しだいで、生後10週くらいまでなら1時間ほど。最初は家にいるときに数分はなれる練習から始めて、少しずつのばしていきます。長くなる日は、昼にだれかがトイレとごはんに来られるようにしておくと安心です。
どうして、最初の留守番は短く?
理由は2つあります。
ひとつは、トイレ。小さい子犬は、まだおしっこを長くがまんできません。
月齢ごとの目安は、こんな感じです。
| 月齢 | 留守番の目安 |
|---|---|
| 生後10週まで | 1時間 |
| 10〜12週 | 2時間 |
| 3か月 | 3時間 |
| 4か月 | 4時間 |
| 5か月 | 5時間 |
| 6か月 | 6時間 |
もうひとつは、慣れです。
知らない家に来たばかりで、だれもいなくなる。子犬にとっては、とても不安な時間です。表の時間は、トイレをがまんできる目安。ひとりでも落ち着いていられるかどうかは、また別なんです。
最初の数か月は、1回1時間より長くひとりにしないように。半日ほどの留守番は、生後6か月をすぎてから少しずつにしましょう。
迎える日を、少しずらせないか
いちばん効くのは、迎える日の工夫です。
- 連休や、何日か休める週の前に迎える
- 最初の数日は、家族で交代して家にいる
- 平日に迎えるなら、昼に帰れる日を選ぶ
迎えてから数日いっしょにいられると、そのあいだに家のにおいや音に慣れて、留守番の練習もできます。
練習は、家にいるときから
留守番の練習は、出かける前の日からできます。
- 子犬がサークルの中で落ち着いているときに、部屋を出る
- 1〜2分で、静かに戻る
- 落ち着いていたら、静かにほめる
- 少しずつ、はなれる時間をのばす
最初は10〜15分、もっと短くてもいいので、家にいるうちから始めるのがおすすめです。
戻ったときに大げさにしないのがコツです。行ってきますも、ただいまも、あっさり。そうすると、子犬にとって留守番が特別なことではなくなっていきます。
出かける前に、しておくこと
出かける直前は、こんな順番で。
- 少し遊んで、ほどよく疲れさせる
- トイレをすませる
- サークルの中に、寝床・トイレ・水
- かじってもいい、安全なおもちゃをひとつ
サークルやケージは、閉じこめる場所ではなく安心できる場所にしておきます。ごはんをその中であげたり、そこでだけもらえるおもちゃを置いたりして、いい場所にしていきましょう。罰として入れるのは、やめておきましょう。
コードや小さな物など、かじると危ないものは届かないところへ。
キャリーにも、早めに慣れておく
留守番の練習といっしょに、キャリーに入る練習も最初のうちから始めておくのがおすすめです。
キャリーに慣れていると、
- 動物病院やお出かけのとき、すんなり入ってくれる
- 災害で避難するときも、すぐに連れて出られる
いざというときに初めて入れようとしても、こわがって入ってくれないことが多いんです。
練習は、キャリーをいいことがある場所にするところから。
- 扉を開けたまま、いつもの部屋に置いておく
- おやつやごはんを、キャリーの中であげる
- タオルや寝床を入れて、中でお昼寝できるようにする
キャリーが安心できる場所になると、中に入っているだけでゆっくり過ごせるようになります。お出かけ先でも避難先でも、その子が落ち着ける場所をそのまま持ち歩けるので、これからの暮らしがずっと楽になりますよ。
長くなる日は、昼にだれかを
仕事でどうしても長くなる日は、ひとりでがんばらせないことです。
- 家族のだれかが、昼に一度帰る
- 近くの人やペットシッターさんに、トイレとごはんをお願いする
- 子犬を預かってくれる場所を探しておく
成犬になっても、多くの犬は4時間を大きく超えて留守番させないほうがいいとされています。おなかがすいたり、トイレに行きたくなったりするからです。
見守りカメラがあると、留守のあいだの様子もわかって、飼い主さんの安心にもなりますよ。
こんな様子があったら
留守番のあと、こんな様子が続くときは、留守番の時間が長すぎるのかもしれません。
- ずっと後をついて回る
- 家具をかじる、吠え続ける
- 帰ったとき、ひどく興奮している
- 留守のあいだ、ごはんを食べていない
- 吐く、よだれが多い、ふるえる、ハアハアしている
こうした様子は、ひとりでいる不安のサインです。時間を短くして、練習をひと段階戻してみてください。吐く、ぐったりするなど体の様子が気になるときは、かかりつけの先生に相談してくださいね。
留守番の記録を、少しずつ
何分ひとりでいられたか、帰ったときの様子、トイレは失敗したか。
かんたんなメモでいいので残しておくと、きのうより長くいられた、という成長がちゃんと見えます。迎えたばかりのころは、飼い主さんも不安なもの。数字で見えると、少し気持ちが楽になりますよ。
迎えたあとの最初の夜は「子犬のお迎え初日の夜」、最初の1週間は「子犬を迎えた最初の1週間」でまとめています。
よくある質問
迎えた初日から仕事で留守番させても大丈夫ですか?
できれば、最初の数日は長い留守番を避けたいところです。迎えたばかりの子犬は、知らない家で緊張していて、トイレも長くはがまんできません。迎える日を休みの前にずらす、最初の数日だけ家族が交代で家にいる、昼に預け先やシッターさんに来てもらう、などの工夫ができると安心です。
生後2か月の子犬は、何時間まで留守番できますか?
目安は、生後10週までは1時間ほど、10〜12週で2時間ほどです。これはトイレをがまんできる時間の目安で、さみしさに慣れているかどうかは、また別です。最初は数分の練習から始めてください。
留守番中、ケージに入れておくべきですか?
寝床とトイレと水のあるサークルやケージの中にいると、誤飲やけがを防げます。ただ、閉じこめる場所ではなく、安心できる場所にしておくことが大切です。ごはんをそこであげる、専用のおもちゃを置くなど、いいことがある場所にしていきましょう。罰として入れるのはやめておきましょう。
帰ってきたら、すごく興奮して飛びついてきます。
帰ったときは、落ち着いてから静かに声をかけるくらいで大丈夫です。帰宅時は、大げさにしないのがコツです。行ってきますとただいまを、どちらもあっさりにしておくと、留守番が特別なことではなくなっていきます。
キャリーの練習は、いつから始めればいいですか?
迎えて最初のうちから始めるのがおすすめです。扉を開けたままキャリーを置いて、中でおやつやごはんをあげたり、お昼寝できるようにしたりします。キャリーが安心できる場所になると、動物病院やお出かけ、災害で避難するときにも落ち着いて過ごせます。
参考にした資料
- How Long Can You Leave a Puppy Alone?American Kennel Club(2026年11月2日確認)
- Leaving your puppy home aloneロイヤルカナン(英国)(2026年11月2日確認)
- Vet Q&A: How can I make sure my dog is safe and secure?PDSA(英国の動物病院チャリティ)(2026年11月2日確認)

