子犬を迎えた初日の夜 鳴きやまない・電気は消す?・寝ないとき
初日の夜に子犬が鳴くのは、ふつうのことです。寝床はしばらく飼い主さんのそばに。電気は消してよく、鳴いたらまずトイレかどうかを確かめて、静かに寝床へ戻します。放っておくのでも、遊んであげるのでもない夜の過ごし方を、獣医師の目線でまとめました。
この記事のポイント
- 初日の夜に鳴くのは、ふつうのこと。最初の数晩は、寝床を飼い主さんのそばに。
- 電気は消してよい。寝る前の30分くらいは部屋を暗めに、静かに。
- 鳴いたら、まずトイレかどうか。トイレは明かりをつけず、遊ばず、すぐ寝床へ。
- ぐったりしている、ふるえる、吐く・下痢をするときは、夜でも動物病院に電話を。
この記事は一般的な情報です。犬の体の状態は、年齢や犬種、持病などによって一頭ずつ違います。気になる症状があるときは、かかりつけの動物病院に相談してください。

初日の夜、ケージに入れたら、ずっとキュンキュン鳴いていて。電気は消していいのか、抱っこしたほうがいいのか、わからなくて一睡もできませんでした、、、

おつかれさまでした。最初の夜は、だいたいみんなそうなんですよ。鳴くのは、その子がちゃんと不安を伝えられている、ということでもあるんです。
初日の夜に子犬が鳴くのは、ふつうのことです。
最初の数晩は、寝床(ケージやサークル)を飼い主さんの寝室か、すぐそばに置いてください。電気は消してかまいません。鳴いたら、まずトイレかどうかを確かめて、静かに寝床へ戻す。
ポイントは、放っておくのでも、遊んであげるのでもない、そのあいだの距離です。
どうして鳴くの?
子犬は生まれてからずっと、お母さんやきょうだいとくっついて眠ってきました。
それが今夜は、知らない部屋で、ひとりきり。においも音も、ぜんぶ違う。英国の動物病院チャリティPDSAの獣医師も、目が覚めてだれもいないことがこわくて鳴くのだと説明しています。
もうひとつは、トイレです。小さい子犬は、まだひと晩じゅうおしっこをがまんできないことが多いんです。
つまり、鳴く理由はたいてい、さみしさやこわさか、トイレのどちらか。この2つを分けて考えると、夜がずいぶん楽になります。
寝床は、しばらくそばに
最初の数晩は、寝床をベッドのすぐ横に。
英国の動物保護団体 Woodgreen のガイドでも、少なくとも最初の数晩はケージをベッドのすぐ隣に置くようすすめています。床で添い寝するように、そばで寝てあげると落ち着く子もいます。
寝床は、あたたかくて、少し囲われている感じがあるほうが安心できます。広すぎるスペースは、かえって落ち着かないんです。
ひとりで眠れるようになってきたら、寝床を少しずつ離していけば大丈夫です。何週間かかっても、まったく問題ありません。
電気は、消していい
電気は消してかまいません。
それより大事なのは、寝る前の過ごし方です。寝る30分くらい前から部屋を暗めにして、テレビの音も小さく。ごはん、トイレ、静かに少し遊ぶ、最後にもう一度トイレ、そして寝床へ。毎晩この順番にしておくと、子犬にも「もう寝る時間なんだ」と伝わっていきます。
それでも暗いと不安そうなら、小さな明かりをひとつ残しておいてもいいですよ。
鳴いたら、どうする?
まず、トイレかどうか。
寝る前のトイレから時間がたっていたら、トイレに連れて行きます。このときは、明かりをつけない、遊ばない、話しかけすぎない。 用がすんだら、そのまま寝床へ戻ります。
Woodgreen のガイドでも、夜のトイレは「明かりもつけず、遊ばず、騒がず」に済ませるよう書かれています。最初の数週間は、ひと晩に1回、ときには2回、起きることになりそうです。
トイレではなさそうなら、寝床のそばに手を置いたり、静かに声をかけたりして、落ち着くのを待ちます。
夜中に鳴いても、抱き上げて遊ぶのはやめておきましょう。Woodgreen のガイドも、夜は遊ばず、騒がずを基本にしています。でも反対に、まったく相手にせず鳴かせっぱなしにするのも、PDSA は不安を強めるとしてすすめていません。静かになったからといって、平気になったとは限らないんです。
そばにいて、でも盛り上げない。これが、最初の夜のちょうどいい距離です。
夜でも電話してほしいとき
鳴き方がいつもと違う、と感じたら、体のほうも見てください。
迎えたばかりの小さな子犬は、緊張や寒さ、食べない時間が続くことで、低血糖になることがあります。
- ぐったりして、呼んでも反応がにぶい
- ふるえる、ふらつく、けいれんする
- 何度も吐く、下痢が続く
- 夜のごはんを食べず、元気もない
こんなときは、夜でも動物病院に電話してください。迷ったら、電話で聞くだけでいいんです。
最初の1週間の過ごし方は「子犬を迎えた最初の1週間」で書いています。
何日かで、少しずつ変わっていく
初日の夜は、飼い主さんにとっても長い夜です。
でも、毎晩同じ順番で、同じ場所で寝ていると、少しずつ鳴く時間が短くなっていきます。何日目に落ち着くかは、本当にその子しだい。
鳴いた時間やトイレの時刻をメモしておくと、「昨日より短くなった」がちゃんと見えて、飼い主さんの気持ちも少し楽になりますよ。夜のトイレの進め方など、迷うことがあればかかりつけの先生にも相談してくださいね。トイレの教え方そのものは、獣医師のブログの犬のトイレトレーニングガイドにまとめています。
よくある質問
鳴いても無視したほうがいいと聞きました。
まったく放っておくのは、子犬の不安を強めるとして、英国の動物病院チャリティPDSAもすすめていません。かといって、夜中に抱き上げて遊ぶのも避けたいところです。そばにいて、寝床の近くに手を置いたり、静かに声をかけたりするくらいの、ちょうどいい距離がおすすめです。
寝室にずっと置かないといけませんか?
子犬が落ち着いて眠れるようになったら、寝床を少しずつ離していけます。1晩に少しずつ距離をのばして、鳴くようならその距離で何晩か様子を見ます。何週間かかかっても大丈夫です。
夜中のトイレは、何回起きればいいですか?
小さい子犬は、まだひと晩じゅうおしっこをがまんできないことが多く、最初の数週間は夜に1〜2回起きることが多いです。成長とともに回数は減っていきます。
参考にした資料
- Vet Q&A: Why do puppies cry at night?PDSA(英国の動物病院チャリティ)(2026年10月14日確認)
- How to settle a puppy at night: A step-by-step guideWoodgreen(英国の動物保護団体)(2026年10月14日確認)
- Hypoglycemia in Dogs: Signs, Symptoms, and TreatmentAmerican Kennel Club(2026年10月14日確認)